シンリンラボ編集部
シンリンラボ 第33号(2025年12月号)
Clinical Psychology Laboratory, No.33 (2025, Dec.)
シンリンラボ読者アンケートより,みなさまのおすすめ本とコメントを掲載します。
ハン・ガン 著,斎藤真理子 訳『別れを告げない』(白水社,2024)
登場する女性たちが済州4.3事件の痛みにどう向き合うのかを幻想的に描いており,歴史はただの過去ではなくまさに今につながっているのだと思わせてくれる本でした。(匿名)
長行司研太・笹倉尚子・植田峰悠・大島崇徳・髙井彩名・德山朋恵 著『いま、カウンセラーはゲームに夢中な子どもとどう向き合えばいいのか?──つながる、わかる、支えるための心理臨床の視点』(遠見書房,2025)
依存や問題の文脈で語られやすいデジタルゲームのポジティブな面に光をあて,子どもや若者を理解しコミュニケーションを深めるきっかけとする姿勢に共感しました。(匿名)
瀬尾まいこ 著『そんなときは書店にどうぞ』(水鈴社,2025)
伝説的な書店員も編集者も登場しない,普通の書店員と作者の姿がおもしろく描かれていて思わずにこにこ笑ってしまいます。(匿名)
末木 新・髙坂康雅 編著『こころを守る仕事をつくる―心理職の新たなキャリアと働き方の可能性』(金子書房,2025)
心理職の新たな働き方を考える前向きで刺激的な本。これから心理業界を目指す学生にもぜひ読んでほしい。(K)
奥原 剛 著『実践 行動変容のためのヘルスコミュニケーション—人を動かす10原則』(大修館書店,2021)
健康医療や公衆衛生分野で「どう伝えれば行動が変わるか」を科学的根拠に基づいて解説した入門書です。社会心理学・行動経済学などの知見を横断しながら,驚きやストーリー,視覚化など10の原則として提示。専門家向けに限らず,ちょっとした案内文書や資料づくりにも応用できる具体例が豊富に紹介されています。なお,著者の奥原剛さんは,出版人から研究者へと転身した経歴の持ち主。本書の随所に編集者マインドを感じられたのだが,気のせいだろうか。(匿名)
東畑開人 著『カウンセリングとは何か―変化するということ』(講談社,2025)
読んで面白くカウンセリングについてのなるほどがいっぱい。「自己-心-世界モデルと各介入」の図と解説に妙に納得した。(匿名)
ご投稿いただいた皆様,ありがとうございました。(シンリンラボ編集部)












