外川江美(帝京大学)
シンリンラボ 第18号(2024年9月号)
Clinical Psychology Laboratory, No.18 (2024, Sep.)
今回は,TATの分析・解釈手続きについて説明する。ロールシャッハテストのようなスコアリングの手間がなく物語なら読んで理解できるというとっつきやすさがTATにはあるかもしれない。しかしそれではTATの持ち味を生かすことはできていない。システマティックに読み解くことで対象者理解につながる質的情報の豊かさが発揮されるのである。
1.分析
分析とはローデータを整理し反応特徴を抽出してその背景にある心理的意味(仮説)を考える作業である。分析の対象は,「物語の内容的要素」と「形式的要素(検査中の行動観察を含む)」である。
1)全体的印象
反応の分析に取り掛かる前に欠かせない作業がある。とかく内容の解釈に入ると全体が見えにくくなるため,まず,大まかな全体像と全体から受ける印象を確認しておくことが大切である。特に全体的な印象(醸し出される雰囲気など,いわゆるノンバーバルな要素)には対象者の人格の変わりにくい部分(本質的要素)が表れるとされていて,投映法全般に共通することであるが,対象者理解において重要な情報になる。TATで全体的な印象につながるものとは,後述する形式分析の対象になる,例えば,語りの口調やスピード,物語展開のリズムなどである。
2)内容分析
内容分析とは,語りのWhatの部分,何を語ったかに注目することである。TATはほとんどが暗い画面に俯いた人物やそっぽを向いた人々が描かれていることから,①主人公が直面している否定的状況とその原因,②抱えている困難への対処方略とその結末,③志向・願望(何に価値を置き,何を目差しているか)などといった,辛い状況での生き様の描写と,④人間関係の描写(対人状況の設定,人物描写)が語られやすい。そしてこれらがTATの心理検査としての大きな特徴になる。
3)形式分析(検査中の行動観察を含む)
形式分析とは,語りのHowの部分,いかに語ったかに注目することである。具体的には,①検査態度(「じっくり考えながら」,「ふざけがち」など),②物語の形式的・構造的特徴(「語り始めが早い・遅い」,「物語の長短」,「セリフ調になる」,「登場人物に命名する」,「過去・現在・未来のうち未来を語らない」など),③言語特徴(「擬態語が多い」,「難しい言い回しを用いがち」など),④絵刺激の使用範囲(「主要な刺激をバランス良く取り入れている」,「細部に捉われやすい」,「主要部分を無視している」など)である。検査中の行動観察(例えば,「沈黙」,「笑い」,「図版を上下逆さまに見る」など)は,語り方Howを示す情報になる。
初心者ほど内容分析に飛び付きやすいが,同じ内容でも語り方の情報(形式的特徴)を併せて考えなければ意味付けを誤るので注意が必要である。
4)投映度を見分ける
内容分析では投映の程度を見分け,分析・解釈の際の重み付けを考える作業を行う。まず,ワイスコップWeisskopf(1950)の研究に習い,図版の客観的描写とそれを超える部分とに弁別する(図1:下線の有無で分けている)。後者が対象者の投映がなされた箇所であり,分析の対象になる。次に,投映がなされた箇所について,標準からの逸脱の程度を判断する。標準から逸脱していればいるほど対象者独自の反応であることを示しているため投映度が高いと見なすのである(図1:投映度の高・中・低)。
図1 投映の程度を判定する
5)標準反応
何を標準反応とするのか,手掛かりは二つある。まず,TAT研究者が提出している各図版の標準的反応とされるもの,それから,図版ごとの反応の出現頻度を示すデータである。図版選択や質疑の項目で記したように,ここでも「TATアナリシス」(坪内,1984)と「TATの世界」(鈴木,1997)が主な資料となる。「TATアナリシス」にはTAT研究初期の主要なものが整理されていて,その中に標準反応も挙げられている。「TATの世界」では,日本人の健常群(中学生,大学生,中年)と病理群(神経症,精神病,シンナー乱用,アルコール依存症)のTAT反応が図版ごとに分類・整理され,出現頻度(数値)が表にまとめられている。より多くの人が示す反応をデータから捉えることができる。
なお,ロールシャッハ・テストにおけるP反応(平凡反応もしくは公共反応)と同様に,標準反応は逸脱を判断する基準というだけでなく,それ自体,公共的なものの見方ができることを示し,社会性の指標となることを見落とさないようにしたい。
6)注目すべきその他の反応特徴
ここで,ワイナ―Weiner(2008)が示した,TATで取り上げるべき反応について紹介する。それは,①繰り返し登場する,②表現が激しい,③対象者独自の内容である,④標準反応から逸脱している,の4つである。③④はこれまで説明したことと重なるため,①②について解説する。
繰り返し登場する反応とは,その内容に対象者がこだわりを有していることを指し,解決できないままの葛藤であるとか,より深刻な場合は心的外傷の存在も示唆されるのである。
表現が激しい反応とは,対象者の情緒が刺激され,語調が強くなる場合である。生々しい未消化な感情(こういうときは怒りが関係していることが多い)を抱えていると考えられる。
以上がワイナーによる臨床知見であるが,このほかに次の2つも重要な反応特徴として挙げておきたい。明細化や特殊な言及がなされている場合と何らかの混乱が生じている(失敗,非合理な説明等)場合である。
たとえ「標準的な」ものを見ていても,描写が具体的すぎたり特異な内容だったりするときは,対象者の個人的な体験に根差した描写であることが多く,逸脱度の高い反応になる。例えば,ある図版で「女性が死んでいる」とする設定は珍しくないにしても,死因としてリストカットの様子を具体的に描写したりする場合がこれに該当する。検査後に尋ねると対象者自身にリストカット歴のあることが少なくない。さらに,特定の刺激を持つ図版で物語を作ることができなくなるとか,ほかの図版の反応の説明には問題がないのにある図版のある反応に関して突然に辻褄の合わない説明がなされるときは,大きな心理的動揺が生じていることを示している。
まとめると,語りの過剰さと拙さが唐突に出現するときは対象者の個人的体験や内的世界への没入があると捉えられるため,注意を向ける必要がある。
7)情報分析枠を使った反応整理
これまで記した視点で,投映度の高い反応を見分けながら,実施した全ての図版について反応を整理し,心理的意味を考えていく。この作業イメージについては筆者も参加していたTAT研究会の記録が書籍として刊行されているので,そちらを参照されたい(安香・藤田,1997)。
この分析作業のポイントは,汎用性のあるルールと手続きに基づき,客観的なデータ処理を行っていることにある。ともするとTATでは検査者が恣意的(主観的)に気になる反応を取り上げて独自に意味付け,それを基に対象者理解を組み立てることになりやすい。これでは検査結果の解釈の妥当性が低いと言わざるを得ず,これを避けることを意図した方法である。
筆者が従事していた,少年司法手続きの資料としてのアセスメント所見を作成する業務では,特に科学性が重視されるため,こうした方法論が重視される。筆者は既述の研究会で安香宏氏からTATの手ほどきを受け,この安香メソッドをベースに,家庭裁判所調査官や少年鑑別所等に勤務する法務省の心理技官を対象にそれぞれの研修所でTATの講義を長きにわたって実施してきており,非行臨床実務において活用されている方法である。
藤田(2001)の情報分析枠も安香メソッドに基づいている。ここでは情報分析枠というフォーマットに情報が整理されていることのメリットを紹介する。ワイスコップ(1950)に従って図版の説明に留まる部分とそれを超えた部分を分け,後者について全てを分析対象と捉え,もれなく分析枠(一覧表)に転記し整理していくのである(表の最初の項目は図版,その横に分析項目が並ぶ)。
標準的な整理項目に当てはまらないものが出てきたら,ひとまず「その他」に入れておき,ある程度整理が進むと「その他」から独立しそうなものの共通項が見えてくるので,新項目を誕生させそこに該当するものを「その他」から移動させる。こうすれば対象者の反応の個性が反映した項目がおのずと揃ってくるのである。
TAT研修の中で分析枠を使った反応整理に関し,「対象者の反応内容に該当する項目がない」とか「この項目に対象者のこの反応を整理したことは正しいか」という質問が出てくることがあるが,標準的な項目に無理やり当てはめるのでなく,対象者の反応にフィットする項目をいくつでも新たに設け,個性を浮かび上がらせることが大切である。
分析枠(表)への反応の転記が済み,一覧できる状態になったら,逸脱反応(投映度の高い反応)を赤字表記するなどして目立たせると良い(表1)。ここからは,一覧表を縦横に眺めて,対象者の反応特徴を浮き彫りにする作業である。
逸脱反応がどの図版で多く出現しているか,表を図版ごとに横に見ていく。赤字表記の箇所が多い図版を見つけ,その図版の刺激特性を考えれば,対象者の内的課題を特定する有力な手掛かりになる。さらに,その図版と同様の刺激特性を持つ他の図版での反応を併せ見ることも表なら容易である。例えば,図版13MFでは異性関係がテーマになっているので,そこでつまずいている場合は,同様(類似)の刺激特性を持つ,図版4や図版10の欄をチェックするという具合である。
項目単位での反応特徴を見つけていくには,表を項目ごとに縦に見ればよい。例えば,導入人物の設定内容に特異性が目立つという場合,対象者の人間関係の持ち方の質的偏りをとらえる手掛かりになる。
表1 分析枠のイメージ(部分)注1)
刺激の認知 | 導入人物 | テーマ | 結末 | 情緒表現 | 人物描写 | その他 | |
1 | D:少年、Vn | 弾けない悩み | 特に何もせず簡単に弾けた | 悩んでる | 金持ちの子 | こうすると話がおかしくなるかな | |
2 | D:前景女性、男性、後景女性、d:教科書、Dd:畑、髪、色白 | 前景女性が主役、進路の悩み | 稼いでくれて大学に行けた | 悩んでて | カップル、色白、後の自分(関係性不明) | ||
6BM | D:女性、男性、Dd:エプロン | 警察 | 逮捕 | 涙の別れ | 後悔 | 母親、息子、警察 | この人たちの見た目からすると |
7BM | D:男性二人、Dd:黒い部分 | 犯罪 | 捕まる | にやけている | 主犯格、共犯 | 俺ってパクられる話ばかりですね | |
13MF | D:男女、d:裸 | 男女間のトラブル | 強姦して逃走する | 女のことが気に入りません | 男、元彼女 |
注1)このほかに「反応時間」として語り始めと語り終わりの時間を記入する項目,「時制」として過去,現在,未来が物語に含まれているかをチェックする項目などがある。
情報分析枠のメリットは,これまで記したように,一覧表にまとめられていることで常に全体が視野に入り,取りこぼしや偏りなく,しかも,縦横無尽に情報を用いることができるという点にある。分析作業の後には解釈に進んでいくが,とかく投映法の解釈に至る道筋は外から見えにくい(検査者の頭の中で行われてしまう)と言われるところ,どの情報をどのように使って解釈(結論)をまとめたのか,情報を視覚的に示しながらある程度まで検査者の思考過程を説明することができる。
分析は次の解釈の準備として,図版ごとに反応特徴を挙げてその心理的意味(仮説)を考えられれば良く,言ってみれば情報分析枠は作業メモの一環であるから,必ず作らなければならないというものではない。ただし,TAT初学者の場合は情報の見落としや採択の偏りが発生しやすいので,情報の全体を把握する練習の意味で分析枠の作成を推奨する。中級者以上になれば,業務の効率化も図る必要があるため,特に精密なアセスメントが求められるケースの場合に限定した分析枠の作成になるだろう。分析作業は反応の転記から始めて,完成した分析枠を見て全体を確認しながら,図版ごとに反応特徴を押さえ,その心理的意味(仮説)を検討していく。
2.解釈
解釈とは,分析の段階で挙げた反応特徴ごとの心理的意味(仮説)を資料として,対象者の人物像を組み立ていく作業である。このとき,検査者それぞれが持つ人格理解の構造(モデル)が骨組みになる。これは,検査者がそれまでに学んだ心理学のさまざまな理論や臨床経験から得た人間に関する理解に由来するものである。情報間の相互関連もあって3次元(立体的)に構成されていく。
1)解釈のプロセス
分析の段階で挙げてきた反応特徴の心理的意味(仮説)が,頭の中の空間に漂っている状態をイメージしてみてほしい。その中で,多くの図版・反応に共通して捉えられた心理的意味と,発生頻度は低くても投映度の高い反応の心理的意味は,対象者の理解においていずれも重み付けが大きくなるため,空間の中心付近に布置される。
情報が散らばった状態の空間,いわばカオスにしばらく漂っていると,対象者理解の鍵となるものが徐々に見えてくる(これは検査者の人間理解の知識・経験のデータベースの充実度に左右されるだろう)。理解の鍵とは,対象者の内的世界を動かしている基本法則のようなものである。まず,主要な情報を基に大まかに法則を設定してみて(帰納法),次にその法則のあてはまり具合を個々の情報に照らして確認していく(演繹法)のである。この行きつ戻りつを繰り返して最適解に至る。空間に無秩序に散らばっていると思っていた情報が,ある法則(ルール)によって全てがつながった瞬間,ぼんやりしていた対象者の内的世界がクリアに見えてきて,「ああそうだったのか」と腑に落ちた感覚を味わう。
2)対象者の抱える問題の根深さを考えるポイント
一般的な人物理解に加え,問題の根深さを捉える視点について,参考までにポイントを紹介しておく。問題というと一様に深刻に捉えやすいため,レベルの見極めが大切である。
人格面の不安定さ(自我機能の脆弱さ)がある場合は,反応の形式面での崩れが目立つ。内容面では,①固着している発達段階がより早期である(例えば,対象関係が3者関係に移行しているかそれ以前か),②対人認知が否定的かつ強固である(極端な対人不信があり修正も困難),③自身を脅かす刺激に対する防御が脆い(例えば,苦手な刺激に動揺し,その部分を見ないようにするが,結局は物語作りに失敗してしまう)といった点が指標になる。
3)解釈結果の取り扱いについて
TATの解釈結果の取り扱いには慎重さが求められる。
マレーによれば,TATから導かれた結論は,理解・治療の手掛かり,作業仮説であり事実ではないという(Murray,1971)。
ワイナーによれば,他のテスト結果(ロールシャッハ・テスト,MMPI)や生活史の情報に照らしてTATから得た仮説を検証し,他の情報と食い違ったらTATの仮説を見直すとのことである(Weiner,2008)。
これらの示唆は,TATが抱える心理検査としての信頼性・妥当性の問題を踏まえ,慎重かつ抑制的に検査結果を利用することを推奨するものである。
TATの弱点克服の工夫としては,本稿で詳説した,アセスメントに科学性が重視される非行・犯罪臨床実務におけるシステマティックな分析・解釈手続きに加え,検査結果を対象者にフィードバックして,本人から内容の保証を得る(いわゆる合意的妥当性を確保する)ことや,反応特徴の意味を考える際や解釈をまとめる際に他の心理臨床家とカンファレンスを行うことなどが挙げられる。
カンファレンスについては,事例検討会のように多人数が参加する場があればなお良い。検査者一人の発想に限界があることは否めず,自身の捉え方や発想の偏りに気付く意味でも,周囲と意見を交わすことは解釈の妥当性向上のために欠かせない。
引用文献
- 安香宏・藤田宗和(1997)臨床事例から学ぶ―TAT解釈の実際.新曜社.
- 藤田宗和(2001)TATの情報分析枠(The Frame of Information Analysis)の提案―TATプロトコル分析のための新しい枠組み.犯罪心理学研究,39 (2); 1-16.
- Murray, H. A. (1971)Thematic Apperception Test: Manual. Harvard University Press. (Original work published 1943)
- 鈴木睦夫(1997)TATの世界—物語分析の実際.誠信書房.
- 坪内順子(1984)TATアナリシス.新曜社.
- Weiner, I. B., Greene, R. L.(2008)HANDBOOK of Personality Assessment. John Wiley & Sons, Inc.
- Weisskopf, E. A.(1950)A Transcendence index as a proposed measure in the TAT. Journal of Psychology, 29; 379-390.
参考文献(2013年まで,S~Z)
- 斉藤文夫・坪内順子・安香宏(1975)TATによる特殊犯罪者(病的な人格反応である犯罪)の研究1・2.犯罪心理学研究,12(特別号); 40-41.
- 斉藤文夫(1991)TAT反応における攻撃性についての一考察—いくつかの事例を通して.犯罪心理学研究,29(特別号); 76-77.
- 斉藤文夫(1995a)TATの8BM図版において冷情的攻撃空想を語る非行少年の諸特徴.犯罪心理学研究,33 (1); 29-40.
- 斉藤文夫(1995b)TATによる非行少年の攻撃性に関する一考察.犯罪学雑誌,61 (6); 235-247.
- 斉藤文夫(2008)マァレー版TATによる親殺し犯の人格特徴に関する一考察.犯罪心理学研究,46 (2); 25-38.
- 坂野剛崇ら(2007)非行少年のTATに関する研究―分析の着眼点の抽出及び非行種別反応の特徴.家裁調査官研究紀要,6; 75-117.
- 関山徹(2001)Social Cognition and Object Relations Scale 中京大学版(SCORS-C)評定マニュアル.中京大学心理学部紀要,創刊号,69-78.
- Shnaidman, E. S.(1951)THEAMTIC TEST ANALYSIS. GRUNE & STRATTON.
- Stein, M. B. et al.(2011)Social Cognition and Object Relations Scale: Global Rating Method (SCORS-G) 4th ed.Unpublished manuscript,Massachusetts General Hospital and Harvard Medical School.
- Stein, M. B. et al.(2012)Exploring the Construct Validity of the Social Cognition and Object Relations Scale in a clinical Sample. Journal of Personality Assessment, 94 (5); 533-540.
- 立川晃司ら(2001)性的逸脱を繰り返す若年受刑者へのTAT活用例.犯罪心理学研究,39(特別号),106-107.
- 坪内順子(1979)女性が犯罪に陥る心理的危機の分析―特に中年後期の危機を中心としてTATを用いた分析.犯罪心理学研究,14 (1・2); 1-14.
- 外川江美・大渕憲一(2011)TATを用いた性加害少年の心理理解について.犯罪心理学研究,49(特別号),2-3.
- 外川江美・岡田守弘(2002)TATを用いた非行少年の教育効果査定に関する研究(2)—被検者の意図が混入した反応の解釈について.第44回日本教育心理学会全国大会発表論文集,453.
- 外川江美・岡田守弘(2002)TATを用いた思春期・青年期の内面理解(4)—母親の情緒性が子どもに与える影響について. 第66回日本心理学会全国大会発表論文集,285.
- 外川江美・岡田守弘(2001)TAT1カードにおけるバイオリン損傷テーマについて(5). 犯罪心理学研究,39(特別号),94-95.
- 外川江美(1999)TAT物語にみられる現実感覚のあいまいさについて(1)—現実検討力の病理からバーチャルリアリティ感覚まで. 犯罪心理学研究,37(特別号),76-77.
- 外川江美(1989)TATにおける「枠」からはみ出した反応について(3)犯罪心理学研究,36(特別号),40-41.
- 山本和郎(1992)心理検査 TATかかわり分析―ゆたかな人間理解の方法.東京大学出版会.
- 依田茂久・今村洋子(2010)性的問題指導の事前・事後アセスメントからみた受講者の変化について―TAT図版と質問紙を併用して.犯罪心理学研究,48(特別号),198-199.
- Westen, D.(1991)Clinical Assessment of Object Relations using the TAT. Journal of Personality assessment, 56 (1); 56-74.
外川江美(とがわ・えみ)
帝京大学文学部心理学科 教授
資格:公認心理師,臨床心理士
著書:矯正施設における動機づけ面接法.臨床心理学,17; 786-789.(2017),5.査定 TAT.犯罪心理学事典.日本犯罪心理学会編,丸善出版,pp.336-339(2016),性犯罪者の処遇プログラム(1)-矯正施設での実践―.犯罪心理臨床.生島浩,村松励編,金剛出版,pp.148-159(2007)
専攻:犯罪心理学
趣味:美術鑑賞,山歩き