【特集 心理開業とオンラインカウンセリング】#00 はじめに|久持 修

久持 修(やまき心理臨床オフィス代表)
シンリンラボ 第28号(2025年7月号)
Clinical Psychology Laboratory, No.28 (2025, Jul.)

2020年以降,COVID-19によるパンデミックに伴い,オンラインカウンセリングが急速に普及した。いや,「普及した」というより,オンラインカウンセリングを実施せざるを得なくなったと言った方が良いかもしれない。

そこから5年の年月が経ち,緊急事態宣言も解除された今,オンラインカウンセリングを引き続き実践している心理師も多い。逆にオンラインカウンセリングと距離を置いている心理師もいる。今こそ,この数年で蓄積された経験を振り返り,情報を共有するのに良い時期に来ているのではないかと思う。

本特集では,主に心理開業領域に従事している心理師に執筆をお願いすることとなった。心理開業領域に従事している心理師は自らが経営する組織のトップに立ち,オンラインカウンセリングを組織の中でどのように取り入れていくのか(あるいは取り入れないのか)の判断を下してきたはずである。まさにオンラインカウンセリングに対して正面から向き合ってきた方ばかりと言って良いであろう。

読者の皆様が,本特集を通して,改めてオンラインカウンセリングを捉え直し,今後の活用(あるいは不活用)の参考になれば幸いである。

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久持 修(ひさもち・おさむ)

やまき心理臨床オフィス代表
公認心理師・臨床心理士。日本公認心理師協会私設臨床委員会委員長,日本ブリーフサイコセラピー学会理事。著書に『ナースのこころがラクになるすぐやるストレス解消術(学研メディカル秀潤社)』『4つの気質で医療スタッフをラクにする! 人間関係メンテナンス術(日経メディカル)』などがある。趣味はランニング(フルマラソンサブ3の記録を持つ)

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