阪中順子(大和高田市立看護専門学校 非常勤講師)
シンリンラボ 第17号(2024年8月号)
Clinical Psychology Laboratory, No.17 (2024, Aug.)
1.米国・豪州の自殺予防プログラムの足跡
1993年にUN(国際連合)とWHO(世界保健機構)の自殺予防に関する専門者会議で作成された「UN / WHO自殺予防ガイドライン」が,1996年に各国に配布された。国レベルでの自殺予防対策の20項目のうち17番目に,「学校における自殺予防教育を実施する」と明記されている。この会議に参加した高橋(2011)は,米国・カナダ・豪州では,若者の自殺が1980年代から90年代にかけて増加した状況をふまえて,積極的に自殺予防教育を進めていると指摘している。
日本でも2016年に自殺対策基本法が改正されたことを契機に,少しずつではあるが自殺予防教育の拡がりが見られるようになった。しかし,児童生徒の自殺者数は,2022年には514人と過去最多になり,高止まり傾向に歯止めがかからない深刻な状況を示している。本稿では,国の施策を概観するとともに,筆者がこれまで参考にしてきた米国と豪州の自殺予防教育の足跡を辿ったうえで,現時点での取り組の実際について考えてみたい。
(1)米国における2010年頃までの自殺予防プログラム
1)自殺予防プログラムの構成
1980年代に米国の学校で実施されていた代表的な自殺予防プログラム(①Lifelines,②Suicide Prevention Curriculum for Adolescents,③California Suicide Prevention Program,④The Samaritans Program)に共通していることは,
a)教員研修の重要性
b)自殺予防に関する正確な知識を伝えることの重要性
c)聞くことの重要性と性急なアドバイスの不適切性
d)信頼できる大人や地域の援助資源に助けを求めることの必要性
の4点であった。
例えば,③California Suicide Prevention Programのプログラムをみるとは,次のような内容が5時間で構成されている。
a)自殺についての理解を深める
b)自殺の危機のサイン(うつの正しい理解等)とは何かを考える
c)ストレスとその対処法を学ぶ
d)ハイリスクな友だちへの対処法(ロールプレイによる体験/責任ある大人に伝える)を学ぶ
e)地域の援助機関を知る(代表が見学し,他の生徒に学んだことを伝える)(阪中,2000)
2)自殺予防プログラムの実際
2010年,文部科学省(以下,文科省)の自殺予防の協力者会議の委員であった高橋祥友氏と窪田由紀氏と筆者の3人で米国を訪問し,自殺予防教育の実態について情報を収集するとともに,関係者と意見交換する機会を持った。
マサチューセッツ州では,中高校生段階における自殺予防教育に米国の中でも先進的に取り組んできた州である。NPOのSFMH(Screening For Mental Health)が開発したSOS(Signs of Suicide)プログラムを実施する際の教職員対象の研修を体験することができた。研修では,
・子どもと自殺について話すのは危険だと考えるのは,大人の不安を投影したもの
・子どもは自殺に関して誤った情報を得ている可能性が高いので,正しい知識を与えることが必要
・心の危機を早期に認識し,他者に援助を求めることは適切な対処法
という3点が強調されていた。
実際に視察した高校の授業では,ACTというキャッチフレーズ(Acknowledge:心の危機に「気づく」,Care:誠実な態度で「関わる」,Tell a trusted adult:信頼できる大人に「伝える」の頭文字を取ったもの)を活用して,生徒が自殺予防に必要な姿勢を身につけることがめざされていた。このような態度を身につけることは,「生涯にわたるメンタルヘルスの基礎となる」という考えに立って,SOSプログラムに沿った自殺予防教育が実施されていた。自殺予防教育は,保健教育(心の健康教育)の一環としてカリキュラムに位置づけられ,すべての生徒を対象に体系的な学習が展開されていた。
メイン州では,自殺予防教育に長年携わってきた研究者と意見交換する機会を持った。15年間の実績があるLifelinesプログラムについての紹介があったが,特に,児童生徒がロールプレイを体験することの効果が強調されていた(文科省,2011)。
両州とも,2000年代に入る以前から,すべての生徒を対象とする自殺予防教育に積極的に取り組んでいた。2011年のアメリカ自殺予防学会のニュースレターでは,マサチューセッツ州で意見交換した一人であるMalley, Eが「崖っぷち作戦と上流作戦-自殺予防に必要な両方のアプローチ」と題した論文のなかで,「自殺の危険の高い生徒の同定や危機介入,リファーといった水際での対応だけでなく,上流作戦,子どもの成長過程に応じて自殺に対する保護因子を強化する取り組みが,学校教育において展開される必要性がある」と指摘しているが,その先行的な実践として評価できる。
(2)豪州における2010年頃までの自殺予防プログラム
豪州では,2000年に政府と保健省が「心の健康を学ぶプロジェクト」を立ち上げ,小学生向けには『Kidsmatterキッズマター』,中高校生向けには『Mindmattersマインドマターズ』というプログラムが策定された。ニューサウスウエールズ州教育局のホームページには,「『マインドマターズ』を実施することで,学校全体で心の健康を高め,自殺予防に迫ることができる。このプログラムのめざすところは,子どもたちに学校は安全で価値があるところであり,目標を持って通学することができるような環境であることを実感させることにある」と示されていた。
2010年にクイーンズランド州の小学校を訪れ,高学年の子どもたちによるリーダーキャンプの全校での報告集会に参加したことがある。校長が子どもたちの発表にコメントを述べたり,ロールプレイなどを織り交ぜながら子どもたちとやりとりをしたりすることを通じて,困ったときにどう対処するかという課題に迫っていた。
その後の意見交換で,校長から「今朝の朝礼のように,キッズマターの精神を簡単な言葉で繰り返し伝えていくことで浸透を図る。校長が実際にやってみせることが大切。この朝の会での私の話は,子どもたちに言っているだけでなく先生たちへのメッセージとしても理解してほしい」という説明があった。教職員の姿勢が,心の健康教育の取り組みの成否を左右すると考えていることが確認された(阪中,2015)。
2.最近の両国の自殺予防プログラムの動向
(1)米国の自殺予防プログラムの現状
カリフォルニア州では,2016年に法が成立し,すべての公立学校で7年生から12年生までの生徒を対象とする自殺予防プログラムの実施が義務付けられた。さらに,2021年コロナ禍で策定された法では,「保健の授業を実施している学区において,メンタルヘルス教育を必修化すること」等があらたに規定された。
メイン州においても,2019年の法で,小中高等学校に対して,「健康教育には,精神疾患に対する態度や行動についての生徒の理解を深め,精神疾患に関連するスティグマを取り除くために,身体的健康と精神的健康の関係に対処する指導を含む」と明記された。
テキサス州では,コロナ禍の子どもたちの心の健康を憂慮して,さまざまなプログラムとともに,スウェーデンで開発されたYAMプログラムも実施されている。このプログラムの評価として,「YAMのどこが一番好きですか?」と尋ねた結果をみると,「ロールプレイ」が一番多いと報告されている。メイン州や豪州の取り組から,さらには筆者の授業後のアンケートからも,児童生徒のロールプレイに関する評価が最も高いことを考えると,自殺予防教育にロールプレイを取り入れることの重要性があらためて確認されたと考えられる(阪中,2023)。
このように,米国では1980年代から現在に至るまで,深刻な子どもたちの自殺の実態を社会的に共有し,自殺予防教育を心の健康教育の一環としてカリキュラムに位置づけ,学校において,生涯にわたるメンタルヘルスの基礎として体系的に実施してきた歴史がある。その積み重ねのうえに,現在,子どもたちが身につける具体的な内容として,自分だけでなく友だちの心の危機にも気づき,対処する力が重視され,支え合う力を身につけるために,授業では話し合いやロールプレイが多用されている。危機への対処法として信頼できる大人に伝えることとともに,「子どもの成長過程に応じて自殺に対する保護因子を強化する取り組み」が一段と重要視されるようになってきたと捉えることができる。
米国では,各州が独自の法を制定し,助成金も付けるなどして,各学校が自校の状況に適したプログラムを選択し,心の健康教育に取り組んでいる。
(2)豪州での取り組みの現状
2017年に,Beyond Blue(連邦政府や各州から支援を受けて,全国的にメンタルヘルスの向上を目指して活動している非営利団体)は政府の命をうけて,それまでの学校を基盤にした心の健康(自殺予防)教育である『キッズマター』や『マインドマターズ』等の成果を引き継ぎ,包括的な心の健康教育とも言える『be you』を策定し,国家的プログラムとして主導的に展開している。
『be you』は,幼児から18歳までの切れ目のない心の健康促進のための取り組みである。図1に,教師研修の枠組みを示した。
図1 Mentally Healthy Communities is central to the content framework
出典:Professional Learning – Be You
中央:精神的に健康なコミュニティ⇒①学校におけるメンタルヘルス(心の健康)とウェルビーイング(身体的,精神的,社会的に良好な状態)を理解する,②しっかり支え合う,③多様性を受け入れる
左:レジリエンス(精神的回復力)の学び⇒①SEL(社会性と情動の学習)とレジリエンスの重要性を確認する,②エビデンスに基づくSELを取り入れる,③メンタルヘルスとウェルビーイングを身につけるように支援する
右:早期の支援⇒①メンタルヘルスの危機のサインに気付く,②子どもや若者の状況について慎重に尋ねる,③学校の内外で支援する
上:保護者との連携⇒①目的を持った前向きな関係でパートナーになる,②保護者が我が子のメンタルヘルスとウェルビーイングを促進するように支援する
下:協働(事後対応)⇒①命に関わる事案の心への影響の可能性を知る,②協働して事後対応を行う,③いのちに関わるトラウマの低減をめざして支援する,④自然災害やトラウマを生むコミュニティの危機を乗り越える,⑤治療的ストーリーテリングを使って子どもたちを支援する
現在,Beyond Blueが主導的に展開してる『be you』プログラムは,自殺予防に焦点化するのではなく,「メンタルヘルスとウェルビーイングに関するスキル,知識,自信を身につけること」を目的とし,そのことが自殺予防につながるという考えに立つものと言える。つまり,米国と同様に,子どもの自殺を予防するために,すべての児童生徒を対象に自殺に対する保護因子の強化に取り組んでいることがわかる。実施にあたって,教員は,ネット上でいつでもどこでも充実した研修が受けられるように保障されている。「この研修の枠組みは教員が自分に合った場所,学校に今必要なところから始めることができる」と示されている。以上の点から,豪州では,自殺予防教育の担い手となる教員の裾野を拡げ,子どものメンタルヘルスとウェルビーイングの向上のための学校における取組の充実をめざしていることが確認された。
3.日本の自殺予防教育の現時点での取組
(1)日本の最近の学校における自殺予防の取り組み
米国や豪州は,子どもを対象にした自殺予防教育の実施に向けて,教員研修を重視し,そのための取組を進めてきた。日本においても,文部科学省は教員が自殺予防の正しい理解と知識を得ることを第一に考え,まず『教師が知っておきたい子どもの自殺予防』(文科省,2009)を作成した。その年からはじまった教員研修も今では毎年全国10カ所で実施している。ただ,そのめざすところが,約100万人いる教員にどれだけ届いているかという点については課題が残る。2014年には,先述の米国のSOSプログラムを参考に,児童生徒が「心の危機を理解する力」と「相談する力」を獲得することを目標に『子供に伝えたい自殺予防』(文科省,2014)が発刊された。これを土台としたプログラムが,兵庫県,北九州市,仙台市,岡山県などで作成され,ネット上でも公開されている。
筆者も,この2つの力を身に付けることをめざして,「きようしつ」(心の危機に気づいて,寄りそい,受けとめて,信頼できる大人に伝える)というキャッチフレーズを活用して,1時間目はブレインストーミングで心の危機のサインと対処法を,2時間目はロールプレイで「消えたい」とほのめかされたときの対応や辛いときには言葉として出すことの大切さを,体験活動をできるだけとりいれながら生徒たちと共に考えてきた(以下この取組を「きようしつ」とする)(阪中,2020)。
2022年には,生徒指導の基本書である『生徒指導提要』が改訂され,児童生徒が自分の良さや可能性を伸ばし,社会で充実して生きる力を身につけるように支援することが,教職員の役割であると明確に示された。第8章の「自殺」では,自殺予防につながる「発達支持的生徒指導」(安心安全な学校環境のもと,すべての児童生徒が未来を生き抜く力を身につける)が重要視されている(文科省,2022)。
(2)児童生徒が「聞く力」を身につける取り組み
ここでは,文科省が示す「心の危機を理解する力と相談する力」の獲得という自殺予防教育の目標を達成するための土台となる取り組みについて紹介したい。筆者は,「聞く技みがこう」というペアワークを,「発達支持的生徒指導」として位置づけ,小・中・高等学校の児童生徒を対象に実施している。この取組は,米国・豪州がめざしている自殺に対する保護因子とも,SELを通じたレジリエンスを高める学びとも重なるものと考えている。
1)「聞く技みがこう」の実際
A小学校では,1学期に「きようしつ」を実施後,あらためて,聞くことの意味や役割,下手な聞き方,上手な聞き方(相手に関心を持ち分かろうとして聞く)の授業を1時間実施した。その後,週に2~3回,朝の会や終わりの会,特別活動の導入等で,ワークを継続して行った。具体的には,①ペアになる,②役割(きく人・話す人)を決め,聞くと話すの役割をきちんと意識する,③1分間,相手の話をわかろうとして聞く,④役割交代,⑤1分間,相手の話をわかろうとして聞く,⑥次回は,違うペアと①②③④⑤に取り組む,分かろうとして聞く体験,聞いてもらえる体験を繰り返す。このワークは,自殺予防教育の目標の一つの柱である「相談する力」を獲得する基礎となる。
実際,2学期間,週に2回程度実施したクラスでは【3.44(5月「きようしつ」の授業前の「心といのちのアンケート(下に示す)」8項目の平均)⇒3.79(「きようしつ」の授業直後)⇒4.06(1学期終了頃)⇒4.18(2学期終了頃)】とその効果がみられた。一方で,学期に2, 3回だけ実施したクラスは【3.93⇒4.12⇒4.08⇒3.97】に留まった(阪中,2024,調査)。
図2 心といのちのアンケート
また,B市では,小5から中3まで毎年自殺予防教育を2時間実施し,小6から中3までは,友だちから心の危機をほのめかされた際のロールプレイにも取り組んでいる。その前提となる学びとして,5年生では,上手な聞き方のペアワーク「聞く技をみがかせて」に取り組んでいる。A小学校のように,3分程度のペアワークを授業後も継続して実施することをめざしている。
2)「聞く技みがこう」のめざすもの
B市で,1カ月半ほど週2回程度,「聞く技みがこう」のペアワークを継続した後の児童生徒の感想(小学校(小),中学校(中))には,人に話を聞いてもらえるのはうれしい(中)。友だちが何考えてるかってよく分かった(中)。相手のことを聞こうと集中することで,自分と違うことたくさん知れた(小)。聞く効く1分間のおかげで,何かあったときに,友だちに話せそう(小)。といった意見が寄せられた。
教員の感想としては,やり始めるまではちょっと不安だったが,やってみたらやるんやと思った(中)。1分間ずつのペアワークで,あたたかい空気になった(中)。はじめの予想と違って,楽しい一面が見ることができた(小)。周りの子を一切受け付けず,関わろうとしなかった子も,やることができていた(小)。「今日,誰と話するの」「何について話するの?」と聞いてきた。1分間長いと思っていたが,「もうおわったん」とも言うようになった(小)(中)。聞くことは相手を楽にさせるかもしれない(小)。
これらの感想から,「聞く」ことに重点をおいたコミュニケーションを体験することは,共感的な人間関係が築かれ,学級の集団つくりにも役立つことがわかる。
加えて,『be you』では,SELの中核的な側面(社会的スキル・感情的スキル・自己概念)の中の社会的スキルとして,「聞く,共有する,指示に従う,他人を尊重する,協力する,忍耐する,共感を示す」を挙げているが,「聞く技みがこう」のペアワークは,これらのスキル全てにつながる活動として捉えることができる。
また,『be you』が,SEL教育で重視される次の5つの力,①自分自身を理解する力(自己理解),②自分の感情をコントロールする力(感情制御力),③自分以外のものを理解する力(共感力),④他者との関係を築く対人関係力(社会性),⑤責任を持って意思決定する力(意思決定力)を身につけることにもつながると思われる。
したがって,相手の気持ちや感情を分かろうとして聞く1分間のペアワークは,学校や学校に安心・安全な風土を生み出し,信頼感に基づく人間関係づくりの土台となる点から,自殺予防教育につながる発達支持的生徒指導として位置づけることができる。
高橋(2008)が指摘するように,「孤立が自殺のキーワード,絆と気づきが自殺予防のキーワード」である。絆と気づきの前に「聞くこと」を位置づけることが,学校における自殺予防において重要な鍵となるのではないだろうか。
文 献
- be you Beyond Blue(2024)https://beyou.edu.au/learn (閲覧日:2024年6月15日)
- be you Beyond Blue(2024)https://beyou.edu.au/learn/learning-resilience/affirm/version-2/secondary-school/aspects-of-social-and-emotional-learning/#/id/64753919fff3b207b1c7b7d9 (閲覧日:2024年6月15日)
- 文部科学省(2009)教師が知っておきたい子どもの自殺予防.
- 文部科学省(2011)平成22年度児童生徒の自殺予防に関する調査研究協力者会議審議のまとめ.
- 文部科学省(2014)子供に伝えたい自殺予防―学校における自殺予防教育導入の手引き.
- 文部科学省(2022)生徒指導提要(改訂版).
- 阪中順子(2000)中学校における自殺予防プログラムの開発的研究.兵庫教育大学修士論文.
- 阪中順子(2015)学校現場から発信する子どもの自殺予防ガイドブック. 金剛出版
- 阪中順子(2020)体験的学習を中心にした自殺予防教育の実際. In:相馬誠一・伊藤美奈子編:子どもたちに〝いのちと死〟の授業を―学校で行う包括的自殺予防プログラム.学事出版.
- 阪中順子(2023)諸外国に見る子どもたちへの自殺予防教育.自殺予防と危機介入,Vol.43 No.2.
- 高橋祥友(編著)新訂増補 青少年のための自殺予防マニュアル.金剛出版.
- 高橋祥友(2011)世界の自殺と日本の自殺予防対策.精神経誌,113(1).
- 高橋祥友(2014)自殺の危険(第3版)臨床的評価と危機介入.金剛出版.
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・名前:阪中順子(さかなか・じゅんこ)
・所属:元公立小中学校教員 ,文部科学省 児童生徒の自殺予防に関する調査研究協力者会議 委員,日本自殺予防学会理事
・資格:臨床心理士,学校心理士スーパーバイザー
・主な著書:『学校現場から発信する 子どもの自殺予防ガイドブック─いのちの危機と向き合って』(単著,金剛出版,2015年)